1つ目の報告(2)

三年間、本当に多くの男性と
出会いました。



たくさんの男性が
私を口説いてきました。





でも、誰とも
付き合いたいとは
思いませんでした。




彼と最初に出会ったのは
去年の1月でした。
ちょうど一年前です。

 



彼は3人で飲みに来ていて
最初に会って場内されて

その日は連絡先も交換ぜずに
終わりました。



そのあと店の店長に呼び出され
こう言われました。


「さやはまだ
この店に来て間もないから

知らないと思うけど
あのお客さんは

1年もうちに
飲みに来てるけど

指名したのは
さやが初めてだよ。
だから頑張ってね。」



口説いてくる
雰囲気もなく

彼は目つきが悪くて
声が大きいという

私が苦手な
タイプだったので


店長からそう言われた時は
本当にびっくりしました。


1か月後、また彼がお店に来て
私を指名しました。



その時もまったく興味は
湧きませんでした。


逆に口説いても来ないし
何考えてるのか

なぜ私を指名するのか
意味が分らなかったので

私から営業もまったく
しませんでした。




そこから2カ月くらいは
お互い連絡もとらず


彼がひょっこり
お店に顔を出しては
普通の話をして帰る。



そんなことが
2,3回続きました。


でも彼はいつも
わたしの話を
真剣に聞いてくれました。


口説いてこないので
私も安心していろんな話が
できたのです。




大学時代のこと
昼間の仕事のこと
友人のこと


お互いいろんな
話をしました。



ここは本当に
キャバクラ?と
思わせるような

本当に普通の話。


彼も自分の話を
たくさんしてくれました。




私は彼といると
仕事ということを
忘れて

普通に楽しむことが
できました。




彼は私をキャバ嬢ではなく

一人の女性として
興味を持って
くれたのです。



いつもキャバ嬢
という立場上

指名されたら
男性は下心を持って
接してくるのが普通。



そんな環境にいた
私にとって

彼はとても新鮮な
存在だったのです。





今思えば、それが
彼の作戦だったのかも
しれないですね。




私が彼にひかれた理由は

彼が私を
決して特別扱い
しなかったからです。




男性従業員が
お酒を運んできたりしたら

必ず
「ありがとう」
と言う彼に

大人の心遣いを
感じました。



私がほかの指名が入って
席を離れる時も

いやな顔一つせず
「頑張れ!」
送り出してくれるので

早く彼の席に
戻りたいと思うように
なりました。


ヘルプの子にも
やさしく接する彼に

女性に対する
やさしさを感じて

こんな男性が
私を指名してくれる

ということが

うれしくて
仕方がありませんでした。



一緒に飲んでいる
仲間がつまらなそうに
していたら

自分がまだ飲みたくても
「帰ろう」
と言う彼の姿を見て


仲間を大切にする
男らしさに
キュンとしました。






そんな彼に
私は惹かれたのです。





私が彼と初めて
店外で会ったのは
彼の家でした。



熱を出して
寝込んでいる
彼のところに


わたしがお見舞いに
行ったのです。


来てほしいと
言われたわけではなく

私が彼のために
お見舞いに行って
あげたいと思ったからです。




いつも良くしてくれる彼に

何かしてあげたいと
思ったのです。


三年間キャバクラで
働いていて

わたしから
「外で会おう」
と言ったのは

彼が初めてでした。





お店での彼を見て
話をして
彼を知っていくうちに



お店以外で会ってみたい。


キャバ嬢と客ではなく

普通の男女として
関わっていきたい。



そう思うように
なったからです。




その日は終電が
なくなってしまったので
彼の家に泊まりました。

熱も下てすっかり元気に
なっていたのですが

彼はまったく
私に手を出して
きませんでした。




その瞬間に
私は恋に落ちました。





この人は今まで
私を口説いてきた
ほかの男性とは違う。



この人なら
私を本当に大切に
してくれる。



そう確信したのです。



断っておきますが

彼はごくごく
普通の男性です。

公務員で年収も
1000万も行かないし

顔も決して
イケメンではありません。


どちらかというと私は
好きではない顔でした。



背も170位なので
そんなに高くもないし。



でも、キャバ嬢の私は
そんな普通の彼に恋に落ちて
しまったのです。


見た目や地位ではなく、彼の

周りの人間を大切にし

一時の欲求で行動しない
その誠実さに

私は心奪われて
しまったのです。





彼に、私だけを見てほしい

そう思ったのです。




その瞬間に
私はもうキャバ嬢では
いられなくなりました。


普通の女の子に
戻ったのです。




彼からの連絡を待ち続けて
一日何もできなかったり

お店にいても
「いらっしゃいませ~!」
の声のたびに

彼かと期待してみては
悲しくなったり


ほかのお店に行って
キャバ嬢と
仲良くしてるのかも…

とか思って
嫉妬して眠れなかったり。



キャバ嬢だって恋したら
普通に嫉妬もするし
ドキドキもする。





あなたからお金を
巻きあげたいとか


何人も男を
キープしときたいとか



そんなこと思いません。



たった一人、大好きな人に
愛されたい。



ただそれだけ。




私の周りのキャバクラ
やってる友達なんか

みんな彼氏は
元、お客さんです。



その子たちが
口そろえて言うのは

「お客と付き合うなんて
思ってなかった。」

って言ってます。


そりゃそうですよね。


キャバクラじゃなくたって
きっと同じだと思うんです。




最初に出会ったときから
「この子とおれは付き合う」
なんて

エスパーみたいに
分りますか?



出会った二人が
どうなるかなんて

誰にもわからないんです。




絶対にお客と
付き合うことはあり得ない


むしろお客とは
付き合いたくない


って思ってた私が
言うんだから
本当です。


嘘じゃないです。



キャバ嬢は、お客さんに恋します。



好きになったら
それがお客さんであろうと
なかろうと付き合います。



これが
私がブログを通して

あなたに
伝えたかったことです。


これがわたし
月島さやの真実です。



この記事を書くのには
本当に勇気が要りました。



この話をしても

あなたに
信じてもらえなかったら
どうしよう。


そんな思いで書きました。


こうして
記事を書いている今も
手が震えています。

でも、どうしてもあなたに
伝えたかったのです。



そしてもう一つ
あなたに報告しなければ
いけないことがあります。



それは次の記事で
ご報告します。




もし、このまま

ブログが
更新されなかったら。


その時はこの記事が
私の最後の
ブログになると思います。


次の記事であなたに
報告することは

本当は言うつもりは
なかった内容です。



正直、今でも迷っています。


でも、言わなかったら
絶対後悔すると思う。



私が、キャバクラで
働いていた本当の
理由を言います。



嘘がないことを
証明するために
私の写真を載せます。



今日は、わたくし事に
付き合って頂いて

私の話を最後まで
聞いてくれてありがとうございました。

また
お会いしましょう。


月島さや